Linux Virtual Delivery Agent

新機能

2411の新機能

セッションの安定性の向上

ユーザーセッションプロセス(ctxgfx)は、ctxhdxサービスから分離されました。 以前は、ctxhdxサービスが再起動されると、アクティブまたは切断されたユーザーセッションが終了する可能性がありました。 この更新により、ctxhdxサービスが再起動されてもユーザーセッションの状態が保持されるようになり、全体的なセッションの安定性が向上しました。

この機能はデフォルトで有効になっています。 この機能が無効になっている場合、次のコマンドを使用して再度有効にすることができます:

  /opt/Citrix/VDA/bin/ctxreg create -k "HKLM\Software\Citrix\HDXSessionRecovery" -t "REG_DWORD" -v "EnableSessionRecovery" -d "0x1" --force
<!--NeedCopy-->

Ubuntu 24.04、Debian 12.7、Debian 11.11、SUSE 15.6のサポート

Linux VDAでは、次のLinuxディストリビューションをサポートするようになりました:

  • Ubuntu 24.04
  • Debian 12.7
  • Debian 11.11
  • SUSE 15.6

サポートされているLinuxディストリビューションについて詳しくは、「システム要件」を参照してください。

OpenJDKの依存関係がバージョン11からバージョン17にアップグレードされました

このリリースでは、OpenJDKの依存関係がバージョン11からバージョン17にアップグレードされました。 OpenJDK 17は依存関係として、 Linux VDAのインストール時に自動的にインストールされます。 詳しくは、「Linux VDAの手動インストール」を参照してください。

PostgreSQLバージョンのサポートの強化

Linux VDAでは、Linuxディストリビューションで提供されるバージョンに関係なく、カスタムPostgreSQLバージョンの使用がサポートされるようになりました。 Linuxディストリビューションで提供されているバージョンと同じか、それより新しいPostgreSQLバージョンを使用することをお勧めします。 PostgreSQLのカスタムバージョンを効果的に使用するには、/etc/xdl/db.confが新しいバージョンに合わせて適切に構成されていることを確認します。 詳しくは、インストールに関する記事のデータベース指定手順を参照してください。たとえば、「手順7:使用するデータベースの指定」および「手順1g:使用するデータベースのインストールと指定」などです。

ルートレスXorg

Linux VDAは、非ルートユーザー権限でのXorgの実行(「ルートレス」Xorgとも呼ばれます)をサポートするようになりました。 ルートレスXorgは、ルートユーザーとして実行する場合に比べてセキュリティが大幅に向上します。 詳しくは、「ルートレスXorg」を参照してください。

サービスアカウント「ctxsrvr」が新しい場所に移動されました

このリリースから、Citrixサービスアカウント「ctxsrvr」は/home/ctxsrvrから/var/lib/ctxsrvrに移動されます。

強化されたファイルのコピーと貼り付け機能

このリリースには、ファイル名で特殊文字をサポートすることを目的とした、ファイルのコピーと貼り付け機能の強化が含まれています。 詳しくは、「ファイルのコピーと貼り付け」を参照してください。

クロスプラットフォームキーボード機能の向上

このリリースでは、Linux VDAとWindows VDA間でセッションを共有する場合のキーボード機能に関する問題に対処しています。 詳しくは、「HDX画面共有」を参照してください。

Webカメラ機能の向上

このリリースには、Webカメラ機能に関するいくつかの機能強化が含まれています:

  • デバイス作成時のWebカメラの解像度とFPSネゴシエーションが向上しました。
  • Webカメラの作成および削除のプロセスを最適化しました。
  • セッション中のWebカメラサービスの自己修復機能対するサポートが追加されました。

Ubuntu 24.04でのPipeWireのサポート

Linux VDAはPipeWireのサポートをUbuntu 24.04に拡張し、PipeWireがデフォルトのオーディオサービスになりました。 詳しくは、「オーディオ機能」を参照してください。

複数のオーディオデバイスのサポートとオーディオの損失耐性モードの一般提供が開始されました

複数のオーディオ デバイスのサポートがデフォルトで有効になりました。 オーディオの損失耐性モードは、レジストリではなくポリシー設定を通じて有効にできるようになりました。 詳しくは、「オーディオ機能」を参照してください。

アダプティブオーディオの音質エンハンサー(Technical Preview)

バージョン2411以降では、プレビュー機能としてアダプティブオーディオの音質エンハンサーを導入しました。 この機能強化により、以前のサンプルからオーディオをインテリジェントに再構築することで、短期間のパケット損失や中断に効果的に対応し、品質の顕著な低下を防ぎます。 また、必要な場合にのみ、失われたオーディオパケットを適応的に回復します。 音質エンハンサーは、パケット損失の持続的な変化に基づいて有効または無効を切り替え、ネットワークの状態が良好な場合でも悪い場合でも、オーディオの再生と録音の品質を最適化します。 詳しくは、「オーディオ機能」を参照してください。

より多くのクライアントの自動再接続ポリシーをサポート

Linux VDAでは、クライアントの自動再接続ポリシーに加えて、セッションの自動再接続を制御するための次のポリシーがサポートされるようになりました。

  • クライアントの自動再接続時の認証
  • クライアントの自動再接続のログ
  • クライアントの自動再接続のタイムアウト

詳しくは、「クライアントの自動再接続のポリシー設定」を参照してください。

注:

クライアントの自動再接続ログ記録が有効になっている場合、Linux VDAはクライアントの自動再接続をシステムログに直接書き込みます。 この動作は、ログがイベントログに書き込まれるWindowsとは異なります。

Linux VDAがサポートするポリシー設定について詳しくは、「ポリシーサポート一覧」を参照してください。

以前のリリースの新機能

1912 LTSR~2407最新リリース(CR)より後に出荷されたリリースの新機能については、「新機能の履歴」を参照してください。

OSZAR »